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鈴木友哉の映画紹介ブログ
霧の旗
2019-07-22-Mon  CATEGORY: サスペンス
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『霧の旗』

★★★☆☆ 70点

サスペンス感 75点


冒頭から、少し余談だけど、今回の更新で無事100タイトル目に突入。でも、個人的にはまだまだ少ないと思っている。上には、もっと上がいる。1000タイトル以上更新している人もいる。だから、100タイトルなんて微々たるものだ。でも、今日まで毎日続けてこれたことに対しては、自分を褒めて上げたいと思う。ただ、ここ最近、体調不良を言い訳に、更新頻度が下がってきているので、ここは踏ん張り時!また今日から毎日映画観て、毎日更新することを自分に誓いたい。


話が変わるけど、復讐が悲しみの連鎖を産む。みなさん、そう思いませんか?仕返しすることばかりに気持ちが集中してしまうと、視野の狭い人になりそうで怖い。そればかりに心奪われ、その人本来の人間性が損なわれそうな気がしてならない。もし家族の誰かが、命を奪われたと仮定した時、自分はどんな感情を抱くのか?思考が、毎日仕返しすることばかりに執着する人になってしまうようなら、その点が一番怖い。果たして、目には目を、歯には歯を、の精神で本当にいいのだろうか、心から悩む。家族が殺され、復讐することを誓っても、亡くなった人はそんな自分を見て喜ぶだろうか?死んだ家族は、昼夜問わず、報復しようとする自分になって欲しいと望むのか?殺人犯と同じ人間に成り下がってしまうことは、果たして悪いことなのか?


さて、今回は『霧の旗』と言う邦画のサスペンス映画についてだ。松本清張が、昔観た洋画『眼には眼を』と言う作品から着想を得た執筆した小説。まだ若かりし頃の山田洋次が監督した本作は、何度も映画化、ドラマ化された作品のオリジナル。半世紀前の作品とあって、出演者もみな若い。でも、作品全体に漂うあの緊張感は、一級品。コメディ作品を豊富に製作している監督のイメージからしたら、まったく真逆の作風に初めて観る時は、ビックリするかも知れない。この監督、こんな作品も作っていたのかぁ、て驚くでしょう。僕も、初めてこの作品が山田洋次だと知った時、衝撃を受けました。『男はつらいよ』『家族はつらいよ』の印象でしか、彼を図ったことがなかったので、この映画を知った時は新鮮な気持ちでいっぱいだった。早く観たい。どんな映画なんだろう?想像ばかり膨らまして、鑑賞を後回しにしてしまっていた。初めて、観て思ったのが、クオリティーの高さ。映像が白黒だと、なぜか緊張感が増している。カラー作品にはない、モノクロの良さを観ることが出来る。差し迫る緊迫感。復讐に燃える女の闘志。悪どい弁護士、下衆い愛人など、ドロドロした人間の心情に、いい意味でも、悪い意味でも、心が萎えたしまう。うわー、観なきゃよかったって、思うのもよし、うわっ、何このすごい映画って、思うのもよし。後味の悪い人間関係に、この映画を観て何を思うかは、観た人次第だ。でも、これだけは言わせて下さい。50年以上経った今でも、映画として現存するのは、質の高い作品だからだ。
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